鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「だって、こんな美味しい話を
断る理由なんて無いではないですか」
私には、いいことだらけだ。
副社長の妻なんて……想像しただけでも
よだれが出てしまう。
これよ……これ。
私の憧れるシチュエーションは!!
「しかし……だな」
「フフッ……彼女の方が話が分かるじゃない。
いい子で可愛いわ」
お義姉様は、クスクスと笑いながら
私に抱き寄せてきた。
一生ついていきます!!
姐さん。
「なかなか面白い子だな」
お姉様の旦那さんもクスクスと笑っていた。
「まったく。相変わらず……後先のことを
考えない奴だな……」
呆れたようにため息を吐く課長だった。
そんな課長に気にすることもなく
私は、浮かれていた。
しかし、気づいていなかった。
新しい会社が、またトラブルを生むことに
なるなんて……夢にも思っていなかった。
その後。
話し合って私と課長は、
3月いっぱいで会社を退職して
お義姉様の旦那さんが経営している
榊コーポレーションに転職することになった。
転職するまでが大変だったけど……。