鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
あームカつく。
何が教育係だ!!
エリート気取りかよ?
いや、エリートらしいけど
それにしてもマジで腹が立つ。
親友の春乃の旦那・たかちゃんが
経営している焼き鳥屋でビールを一気飲みして
愚痴をこぼした。
「アハハッ……それは、最悪だったね。
せっかくの転職だったのに」
「本当……最悪。
もっと出来る女をアピールして
ハイスペック夫婦と噂されるように
やりたかったのにさ」
あの男のせいで
私の計画が台無しになったじゃん。
「でも、あんたが指名したんでしょ?
気が合わないって、すでに分かっているのなら
最初から指名なんかしなかったら良かったのに」
春乃が呆れながら言われた。
「だって……売り言葉に買い言葉で……つい」
「まったく呆れた。それじゃあ、今さら
担当を代えてくれって言えなくなるじゃない」
うっ……それを言われると辛い。
でもでも……。
「担当を代えろなんて言う訳ないじゃん。
次こそは、完璧にやって凄いところを見せつけるし」
「まったく……」
春乃は、呆れたようにため息を吐いていた。
これは、女としてのプライドなのよ!!
いつまでも舐められたままではいられない。
次こそは、
絶対にギャフンと言わしてやるんだから。