鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
次の日は、早めに出勤して
頼まれていた企画書を自分なりに作り上げて見せた。
どうだ!?
これなら、コイツも文句を言わないはず。
いや、認めるしかないかも。
フフッ……見てなさいよ!!
ニヤニヤする気持ちを抑えながら
張り切って宮部先輩に見せた。
「ふーん。これ君が作ったの?」
「はい。これなら絶対に売れると思うんです!!」
見ろ、この完璧な企画書を。
ジッと見ていた宮部先輩。
しかし、すぐに破り捨ててゴミ箱へ
はぁっ!?ちょっと、ちょっと
何勝手に捨てるんじゃい!!?
「ちょっと!?
何、勝手に破いて捨てるんですか!?」
「ボツ。あんたさ~ウチの仕事舐めてんの?
何その悪趣味みたいな派手な企画書は。
コストもかかり過ぎるし、何よりセンス0。
こんなの見て誰が買うんだよ?もし買うとしたら
派手好きの馬鹿か。頭のおかしい奴らだろ」
な、なんですって!?
「君さ~何年仕事をしていたか知らないけど
道楽でやるだけなら辞めてくれない?
俺、あんたみたいに暇じゃないから
付き合い切れないんだけど」
ハァッ……とため息混じりに言われた。
よく聞くと周りも
それを見てクスクスと笑っていた。
周りも同じ考えなのだろう。
コイツら……もう我慢が出来ない。
私の中で何かが切れる音がした。