鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「は、はい」
おっといけない。
聞き逃すところだった。
「ここも、この辺を……あーして」
宮部先輩のそのままアドバイスをしてくれた。
彼の教え方は、意外と丁重で分かりやすい。
ふむふむ……なるほど。勉強になる。
確かにそうすれば、売り上げも伸びそうだ。
「ありがとうございます!!
凄くためになりました」
私は、嬉しそうにお礼を言った。
あ、いけない。
宮部先輩にまだ謝ってもいない。
「あの……先ほどは……」
「あぁ、課長から聞いた。
副社長……君の旦那さんが謝罪に来てくれたんだろ?」
宮部さんが、しれっと答えてきた。
あ、聞いていたんだ!?
「あの……すみませんでした。
失礼なことを言って……怒鳴り付けたりして」
私は、必死に頭を下げた。
するとふぅっ……とため息を吐くと
「別に謝らなくてもいい。確かに教育係のくせに
ろくにアドバイスもしなかったし
怒るのも仕方がない……」
頭をかきながら言ってくれた。
えっ……?
「じゃあ……許してくれるんですか?」