鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「そんなことは……ないですよ」
思わず目線を逸らした。
「元ヤンだったんだな。分かりやす……」
うっ……バレてしまった!!
「元ヤンだったら何ですか?
今は、ちゃんと更生して真面目にやっています」
嘘ではないもん。
「ふーん。じゃあ、あの時。
言った時は、どんな気持ちだった?」
「ざまーみろ。あ、いや。
その……すみません」
ヤバい……また思わず本音が出てしまった。
「馬鹿正直……」
それを聞いた宮部先輩は、クスクスと笑ってきた。
あ、笑った……。
意外と笑うと普通に可愛いところも
あるんだなぁと思った。
「ちょっと笑わないで下さいよ~」
そう言いながらもちょっとだけ
宮部先輩と分かり合えたような気がした。
その後、宮部先輩に手伝ってもらい終わらせると
慌てて自宅に帰った。
恐る恐る中に入ると課長が待っていた。
「遅ったな……?
お前が、落ち込んでいると思って早めに
仕事を切り上げてきたんだが」
「えっ?そうだったんですか!?
すみません……無我夢中で残業していたら
こんな時間になっちゃいました」
こっちもやべぇ……。
課長に迷惑をかけてしまった。