鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「お礼なんていい。
明日からもまた、取り引きに行ったり
会議に参加したりとやることは、いっぱいある。
フォローするが今日以上に働いてもらうぞ!」
「は、はい。頑張ります!!」
教えてくれるってことは、少なからず
私に期待をしてくれているのだろう。
なら、それにちゃんと応えたい。
もっと頑張ったら認めてくれるだろうか?
そう思うとやる気が出てきた。
それからも毎日必死に働いた。
慣れないことばかりでミスもあったりするけど
もともと負けん気の強い性格なので、
宮部先輩に刺激をされて
必死に食らいついていく。
「ただいま~ハァー今日もよく働いた」
自宅に帰るとくたくたになっていた。
しかし課長は、まだ帰っておらず
飼い猫のモモが出迎えてくれるだけだった。
「あぁ、モモ。ただいま~お腹空いたでしょ?
ちょっと待っててね」
私は、モモに猫缶を出してあげた。
課長も副社長としての仕事が忙しく
帰りがいつも遅い。
最近では、お義姉様と社長のお義兄さんと
一緒にパーティーなどにも出席しているらしい。
モモがエサを食べている姿を
寂しいなぁ……と思いながら見ていた。
まだ新婚なのに
すでにすれ違い生活になっていた。
共働きだから仕方がないと覚悟していたけど
最近、課長の手料理を朝しか食べていない。
恋しいよ……課長も手料理も。