鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
だってセクハラしてくるから……。
でも、どうしよう。
私のせいで……契約がダメになっちゃう。
「すみません……私のせいで……」
涙が溢れて止まらない。
こんなところで泣くなんて私らしくない。
でも、涙が溢れて止まらなかった。
「今回は、君が悪い訳ではない。
俺も君を接待に連れて来た訳だし
セクハラされているのに上手く止めれなかった。
俺の責任だ!」
「でも、私が我慢していれば……」
そう訴えかけようとしたとき
宮部先輩が私を抱き締めてきた。
えっ……?
「女の君が、そんなことを言うものではない!!」
宮部先輩と言葉や行動に驚いてしまう。
「宮部先輩……?」
私が驚いて先輩の名前を言う。
しかし彼は、黙ったまま何も言わない。
それよりもギュッと抱き締めてきた。
唖然とするも優しくて温かい体温に
課長のぬくもりを思い出した。
すると宮部先輩は、手を離すと
私の手を取り歩き出した。