鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「申し訳ありませんでした!!」
私は、耐えられなくなり
すぐさま土下座をして謝罪した。
「どういうことだ?詳しく話を聞かせろ」
「うぅっ……実は……」
私は、詳しく説明した。
私は、取り引き先の社長にお酒を飲まされて
セクハラされそうになったこと。
それをぶん殴ってしまい
泣いて落ち込んでいるところを
宮部先輩に励ましてもらい一緒にバーに行ったこと。
そして寝てしまったことをすべて
打ち明けた。
泣きながらも必死に謝罪する。
課長は、黙ったままそれを聞いていたが
「お前のいい分は、よーく分かった。
その警戒無さと無鉄砲なやり方は、
俺の箸のような繊細な心は、折れるどころか
燃えてカスのようになっているぞ!!」
「大体な……あれほど。
あの男とは、会社以外で会うなと
言ったはずだぞ!?
なのに、お前は……。
どういう神経をしているんだ!!?」
凄い剣幕で怒られた。
燃えカス……。
相変わらず詩人のような発言をする課長。
「ち、違うんです!!
酔って覚えていなくて……出来心でした」
しかし、その瞬間。
匠の言い訳を思い出した。
酔って覚えていなくて……出来心。
それは、魔が差したと言っていた匠と
何も変わらない。
出来心なら何をしてもいいのか?
そんな訳がない……。