鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「おはよう……立花さん」
「おはよう……ございます」
私は、目線を逸らしたまま挨拶する。
……気まずい。
すると宮部さんが
「あのさ。昨日のことなんだけど……」
私に話しかけてきた。
ビクッ!!
「あ、倉庫からファイルを持って来ないと」
私は、慌てて立ち上がると逃げるように
オフィスから出て行く。
逃げるなんて私らしくないのに
聞くことを拒んだ。
無我夢中で走っていると
誰かにぶつかってしまう。
「キャアッ!?」
「あら、茜ちゃん?」
ぶつかった相手は、お義姉様だった。
お、お義姉様……。
「うわぁーん。お義姉様!!」
私は、泣きながらお義姉様にしがみついた。
「あらあら。可愛い泣き顔を見せて
どうしちゃったの?」
「あのですね……」
私は、すべて話した。
課長の姉であるこの人なら
何かいい方法がないか聞きたかった。