鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「そうか……。
俺は、副社長に嫉妬しそうだな」
そう言った宮部先輩は、
切なそうな表情をしていた。
宮部先輩……?
私は、その時に
彼の気持ちをやっと理解する。
彼にも悪いことをしまった……。
「すみませんでした……」
「副社長のところに行くんだろ?
早く行くといいよ。後の仕事は、俺が
代わりにやっておくから」
宮部先輩に何度も頭を下げて
私は、副社長室に向かった。
「龍一さん!!」
勢いよくドアを開けた。
「茜?どうしたんだ?」
課長は、急に現れた私に驚いていた。
伝えなくちゃあ………自分の気持ちを。
分かってもらえるまで。
「私は、やっぱり龍一さんとやり直したいです。
宮部先輩とは、何も無かったと後で分かったけど
それでも龍一さんを裏切ったことには、変わらない。
裏切ったことは、私も……自分を許せない。
一生かけて償います。だから私にもう一度
チャンスを下さい!!」
涙を流しながら必死に訴えかけた。
もう一度……。
課長とやり直したい。心からそう思った。