鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「こら、食べてすぐに寝ると牛になるぞ!」
「大丈夫ですよ~私、人間だから」
そう言いながらコタツの中に潜り込んだ。
コタツって……ついつい転がりたくなるのよね。
フフッ……と笑いながら
寝転びながらキッチンを見た。
課長は、まったくと言いながらも
洗い物をしていた。
腕捲りをしながら洗う姿は、意外にも
家庭的な夫になりそうだ。
「ニャア~」
すると課長の飼い猫・モモが
こちらに来た。
「あ、モモもコタツに入る?」
コタツ布団をまくりながら言うと
ニャア~と言いながら潜り込んできた。
同じように顔を出すモモ。
可愛い~人懐っこいし。
ハァッ……それにしても気持ちがいい。
美味しい料理とデザートを食べて
お腹が膨れたら、こうやってコタツで転がるなんて。
まさか、課長宅で味わえるなんて夢にも
思わなかった。
本来なら鬼課長と呼ばれている人物。
恐怖でビクビクとしているはずだ。
なのに、この可愛らしく温かい雰囲気に
そんな気持ちも何処かに行ってしまった。
むしろ……この雰囲気が好きだ。
ホッとする。
「おい、生田。起きろ。
そんなところで寝たら風邪引くぞ?」
何処かで、そんなことを言ってくる
課長の声が聞こえてきた。
でも……気持ちが良過ぎて
眠い……。