鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
すると課長は、洗い物が終わったらしく
ハンカチで拭きながらこちらに来た。
「それは、好みの問題だろ?
メイク顔が好きな奴が居れば嫌いな奴も居る。
女性だって好みやタイプがあるように
男達も好みがある。
結局は、自分の似合うメイクを
すればいいんじゃないのか?」
「それに1つ残念なのは、お前みたいに
素材がいいくせに。こうやって手抜きをして
残念になっている奴のことだ!
ほら、貸せ。俺が直してやる」
そう言うとメイク道具を取られてしまう。
あ、私の道具!?
「うん?なんだ……これだけか?
まったく。ちょっと待っていろ」
そう言うと課長は、寝室に入ると
何やら持ってきた。
えっ?メイク道具!?
「や、やっぱり課長って……おねぇ!?」
ガーン!!
何だかショックだ。
「アホ。誰がおねぇだ!?
これは、姉や妹が泊まりに来た時に
忘れていった物だ。
その内に持って帰るだろうと思っていたら
いつの間にかこんなに溜まってしまった」
「どーせ、本人も忘れているし
少しぐらい使っても分からないだろう。
ほら、動くな。直してやるから」
ブツブツと言いながらも直してくれた。
す、凄い……。
あっという間に見違えるほど
綺麗にメイクをされているじゃないか。
課長……天才ッスか!?