鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「ヤバいわ~これ。
どうして、こんなに上手いんですか?」
手鏡を見ながら興奮気味に言った。
「言っただろ?妹が居るって
年の離れた世話の焼ける奴がそばに居ると
色々と上手くなるもんだ」
ため息を混じりに言われる。
そう言うものなのだろうか?
一人っ子の私には、そういった経験がないため
よく分からない。
羨ましくはあるが……。
いや……それでも普通なくね?
女ではないんだから
うーんと考えていると
「あ、それよりも早くしろ。
お前がモタモタと準備をしているせいで
家を出る時刻より
遅くなってしまったではないか!?」
えぇっ!?
時計を見るとすでに7時過ぎていた。
あっ!!?
課長宅は、駅まで10分。
電車だと……えーと。
「こら。ボサッとするな!?
チッ、仕方がない。今日は、バイクで行くか」
私にカバンとコートを投げてきた。
慌てて受け取る。
ちょっと、人の物を投げるな!!って……えっ?
課長ってバイクに乗れるの!??
「お前も後ろに乗せてやるから早くしろ」
「は、はい。」
色々と聞きたかったけど、
時間がないので急いでコートを羽織った。