鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

部屋から出て急いで駐輪場に行くと
確かに課長の言う通りバイクが置いてあった。

なかなかゴツくてカッコいいバイクだ。

ま、マジか!?

強面の課長にバイク。
なんと見事な組み合わせだ。

これで若かったらめっちゃヤンキーじゃん。
似合い過ぎる。

「課長……バイクの免許持っていたんですね?」

「まぁな。ほらヘルメット。
被ってさっさと後ろに乗れ」

そう言うとズボッと私の頭に被せてきた。

「えーヘルメットってダサい。
私は、ヘルメットなんてなくてもいいですよ」

学生の頃は、ヘルメット無しで
元カレの匠(総長)の後ろによく乗っていたし。

「アホか。そんなの違反じゃねぇーか!?
事故ったら間違いなく死ぬぞ。
俺の前で違反は、許さん。
文句言ってないで、さっさと乗れ。
置いて行くぞ!?」

ギロッと睨み付けられた。

ビクッ!!

私は、慌てて言われるがまま後ろに乗り込んだ。

こ、怖い……。

課長もヘルメットを被りバイクに乗ると
エンジンをかけて走り出した。

私は、落ちないように課長の腹部を
ギュッと抱き付いた。

スーツ姿だが運転する姿は、
何だか様になっていてカッコいいかも……。

思わず見惚れてしまった。

< 34 / 221 >

この作品をシェア

pagetop