鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

ビクッ!!

怖っ……別に睨まんでもいいのに。

「す、すみません。分かりました」

慌てて返事をした。

すると堀下さんが

「大変ですね。課長のご使命で。
説教とかされたら災難ですよねぇ~」

クスクスと笑いながら同情してきた。

そう思うなら代わってくれよ……。

説教だったらマジで勘弁してほしい。

渋々課長に着いてオフィスから出て行く。

「課長……何処で食べるんですか?」

所持金のことを考えると
断った方がいいのだけど……。

すると前を歩いていた課長がこちらを向いた。

「黙って着いてこい」

そう言い向かった先は、立ち入り禁止になっている
会社ビルの屋上だった。

何でわざわざそんなところで?ってか
くそ寒いんだけど……。

ブツブツと思っていたら

「ほら、お前の弁当。
朝時間が無かったから朝食を作っている間に
パパッと有り合わせで作ったから。
我慢して食べろ」

私のために弁当を作っておいてくれた!?

しかも、課長お手製。

所持金が少なくお腹が空いている私には、
何とも救いの神だろうか。 

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