鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「お前……その下にあるのは……」
えっ……?下?
恐る恐る下を見ると隠したはずの
赤いマフラーがあった。
あぁっー!!?
絶体絶命のピンチじゃん。
その時だった。
慌ててその赤いマフラーを隠すように
拾うと引出しに仕舞う課長。
驚く間もなく一瞬のことだった。
そしてギロッと思いっきり
私を睨んでくる。
「お前……見たな?」
ビクッ!!
あまりの恐怖に硬直してしまう。
わ、私に恐怖を植え付けるなんてやるわね。
そんなことより……どうしよう。
「す、すみません」
とりあえず謝ってみることにした。
「それより、ちょっと来い。
向こうで話がある」
ひぃぃっ!!?
絶対にボコる気だ!!タイマンに違いない。
「は、はい。」
凄く行きたくなかったけど
仕方がなく廊下まで出ることにした。
一体どうなるのだろう。自分……。
とりあえず殴られたら殴り返す?いやいや。
上司を殴ったら大変なことになる。
そうじゃなくても強そうなのに……。