鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

いいぞ……私。

いきなり当たりを引いた気分だ。

「分かります。
私も熱燗を飲みながら食べるのが好きなんです」

フフッと笑ってみせる。

すると堀下さんが

「えっ?いがーい。
生田先輩って料理とか作れる人だったんですね?
いつも姉御肌の人だから、てっきり
料理とかやらない人だと思っていました~」

横から口を出してきた。

はぁっ?
コイツ……急に何を言い出すんだ!?

「えっ?姉御肌なの?」

「いや、そんなことは……」

「そうなんですよ~生田先輩って。
営業課の中でも姉御肌で頼りになるんですよ!
この間も重たそうな段ボールを軽々と持って
ドアを足でバンッと力強く開けた時は、
男前でカッコよかったんですよ。
それに比べて……私なんて力とか無いし頼りなくて
生田先輩みたいにたくましい女性に憧れますぅ~」

横から凄いことを口走る堀下さん。

おい。この……アマ。
フォローしているつもりで、何で
私の株を下げようとしてくれてるんだ!?

見ろ。周りがドン引きしてるぞ。

ぶん殴りたい……コイツを。

怒りで震えているとそのイケメン君が

「へぇ~たくましい女性って
確かにカッコいいよね。出来る女みたいでさ」

ニコッと笑顔で言ってきた。

おぉ~中身までイケメンだぞ!?コイツ。

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