鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
怒っているくせに……なんで
そんなに協力的なのよ!?
昨日のお詫びのつもり?
だけど、意味が分からない。
分からないのに……。
課長をチラッと見た。
心臓がドキドキと高鳴ってうるさかった。
ご飯を食べた後に
課長にメイクとネイルをしてもらう。
その間もドキドキとしっぱなしだった。
「うわぁ~綺麗……」
私の爪がキラキラに光っている。
フレンチネイルに雪の結晶が付いていて
とてもお洒落だ。
「妹のをネイル用のシールを少し貰った。
これなら、派手でもないし男受けもいいだろう」
マジッスか!?
今の私は、女子力高いだろうか。
「課長。本当に器用ですねぇ~まるで
プロのネイルリストみたい」
「はぁっ?そんな訳があるか。
妹達に散々やらされて慣れているだけだ!」
ムスッとしながら道具を片付ける課長。
まだ怒っている。
やっている事と言っている事が
噛み合っていないぞ……。
女子力が上がりテンションのMAXなはずなのに
何だか胸がモヤモヤする。
それは、きっと課長のこの態度のせいだろう。
私は、そう思っていた。
そしてギリギリだったので
この前みたいにバイクの後ろに乗せてもらう。