鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

他の女共なら金持ちや知的な部分に
惚れ惚れするところだろう。

だけど私は、
何故か何の魅力も感じなかった。
つまらない。

そういえば……課長って
あまり話さないタイプだよね?

無口で無愛想。でも、
私の話は、ちゃんと聞いてくれた。それに
あの空間は、嫌いではなかった。

むしろ温かくて安心する。

この服やメイク、ネイルだって
すべて課長がやってくれた。

課長のそばに居ると
少しずつだが女子力が上がっているような気がする。

「あ、そういえば……友人に理系の〇〇に居てさ
俺も理系だから」

次は、友達自慢でもする気かよ!?

友達は、あくまでも友達のことで
お前の自慢の材料にするんじゃねぇーよ!!

なんか……コイツ見てるとイライラしてきた。

顔はいい。そこは、認める。
だが正直お前の自慢話は、つまらねぇーよ!?

そんなに自分が大好きなら
一生一人で語っていろ。

帰りたい……凄く。
課長の家で手料理が食べたくて仕方がない。

何とか我慢して過ごすが、
途中でトイレに逃げ込んだ。

「だ、ダメだ……私には、難度が高過ぎる」

あの空間にどうしても慣れない。
逆にイライラするだけだ。

チラッとスマホを見る。
すると課長からの着信履歴があった。

< 92 / 221 >

この作品をシェア

pagetop