過去ポスト
同士
友太さんの車で移動すれば、遠くのポストまで探しに行く事ができる。
あたしは流れる景色の中にポストを探しながら、耳ではラジオから流れる音楽を聞いていた。
あと1か月もすればクリスマスと言う事で、クリスマスソングが多く耳に入るようになってきていた。
「見つからないな」
運転をしている友太さんがため息交じりにそう呟いた。
合流してからもう2時間は経過している。
外は見慣れた街から離れ、山や田んぼが多くなってきていた。
大きな建物が少ない事で、立っているポストを見つける事は容易かった。
でも、そのどれもがごく普通のポストだった。
「『過去ポスト』は日本のどこにあるかわからないんです。根気強く探すしかないですよ」
あたしはそう言い、流れる景色を見る。
「そうだな。ポストそのものが移動している可能性だってあるんだしな」
その言葉にあたしは驚いて友太さんを見た。
「ポストが移動してる……?」
「あぁ。同じ場所にずっとあるんだとすれば、その場所だってサイトに記載されるはずだろ?
それが書かれていないとなると、ポスト自体が移動しているとか、出てきたりなくなったりしているってことだろう?」
あたしは流れる景色の中にポストを探しながら、耳ではラジオから流れる音楽を聞いていた。
あと1か月もすればクリスマスと言う事で、クリスマスソングが多く耳に入るようになってきていた。
「見つからないな」
運転をしている友太さんがため息交じりにそう呟いた。
合流してからもう2時間は経過している。
外は見慣れた街から離れ、山や田んぼが多くなってきていた。
大きな建物が少ない事で、立っているポストを見つける事は容易かった。
でも、そのどれもがごく普通のポストだった。
「『過去ポスト』は日本のどこにあるかわからないんです。根気強く探すしかないですよ」
あたしはそう言い、流れる景色を見る。
「そうだな。ポストそのものが移動している可能性だってあるんだしな」
その言葉にあたしは驚いて友太さんを見た。
「ポストが移動してる……?」
「あぁ。同じ場所にずっとあるんだとすれば、その場所だってサイトに記載されるはずだろ?
それが書かれていないとなると、ポスト自体が移動しているとか、出てきたりなくなったりしているってことだろう?」