過去ポスト
☆☆☆
目が覚めたのは部屋のドアをノックされたからだった。
あたしは重たい瞼を押し上げて部屋の中を見回す。
外はすっかり暗くなっていて、電気を付けていない部屋の中も真っ暗だ。
更にノック音が聞こえて来てあたしは慌てて起き上がった。
「サユ、寝てるの?」
サオお姉ちゃんの声だ。
「起きてるよ」
そう返事をして少しだけドアを開ける。
あまり顔を見られたくなかった。
寝不足と大泣きで、きっとひどい顔になっているだろう。
「あんたに手紙が来てるよ」
幸いサオお姉ちゃんには泣いていた事は気が付かれなかったようで、ホッと胸をなで下ろす。
そしてサオお姉ちゃんが持っている白い封筒に視線を落とした。
真っ白で何の絵も描かれていない便箋。
「なにこれ?」
こんな可愛げもない封筒、あたしの友達が使うとは思えない。
そう思いながら受けとった時だった。
サオお姉ちゃんの指で隠れていた名前が見えた。
目が覚めたのは部屋のドアをノックされたからだった。
あたしは重たい瞼を押し上げて部屋の中を見回す。
外はすっかり暗くなっていて、電気を付けていない部屋の中も真っ暗だ。
更にノック音が聞こえて来てあたしは慌てて起き上がった。
「サユ、寝てるの?」
サオお姉ちゃんの声だ。
「起きてるよ」
そう返事をして少しだけドアを開ける。
あまり顔を見られたくなかった。
寝不足と大泣きで、きっとひどい顔になっているだろう。
「あんたに手紙が来てるよ」
幸いサオお姉ちゃんには泣いていた事は気が付かれなかったようで、ホッと胸をなで下ろす。
そしてサオお姉ちゃんが持っている白い封筒に視線を落とした。
真っ白で何の絵も描かれていない便箋。
「なにこれ?」
こんな可愛げもない封筒、あたしの友達が使うとは思えない。
そう思いながら受けとった時だった。
サオお姉ちゃんの指で隠れていた名前が見えた。