過去ポスト
「え……?」


一瞬、あたしをとりまく時間が停止した。


それはずっと会いたかった人からの手紙で。


昨日手紙を出したその相手からの手紙で……。


次の瞬間、あたしは悲鳴に近い声を上げて部屋に戻っていた。


慌ただしく電気をつけ、可愛げのない封筒を見つめる。


そこには間違いなく前田夏という文字が書かれていたのだった……。
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