過去ポスト
それだけ書かれていた夏の手紙。


あたしはそれを何度も何度も読み直した。


ダメだ。


夏はあの手紙を信じてくれていない。


この様子じゃサーフィンをしに行ってしまっているに違いない。


あたしは窓の外を見つめ大きく息を吐き出した。


どうしよう、これじゃ夏を救えない……!


あたしは机へ向かい、再び便箋を取り出したのだった。
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