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「じゃぁ、行ってきます」
3日ぶりの学校は少しだけ緊張する。
休んでいた原因は風邪という事にしてあるけれど、後ろめたさも感じられた。
玄関を出た瞬間、サオお姉ちゃんと友太さんが少し離れた路地に立っているのが見えた。
あたしの姿に2人は気が付いていないようだ。
あたしは門の陰に身を隠して2人の様子を見た。
こんなことをしていると趣味が悪いと怒られそうだけれど、今2人の間に入って行くのはヤボと言うものだった。
だって、サオお姉ちゃんは頬をピンク色に染めているし、友太さんは何度も咳払いをして次の言葉を探しているのだ。
これは誰がどう見ても、告白のワンシーンだった。
「サオの妹と俺の弟が同級生だったなんて、ほんとビックリしたよ」
「そうだよね。あたしも、友太の弟と自分の妹がそんな関係だったなんて今まで知らなかった」
2人はそう言い合ってほほ笑んだ後、すぐに黙り込んでしまった。
どうやら会話が長く続かない様子だ。
その理由はあたしにだって理解できた。
2人とも、あと一歩をふみだせずにいるのだ。
そんな2人を見ている間にあたしは気が付いたことがあった。
3日ぶりの学校は少しだけ緊張する。
休んでいた原因は風邪という事にしてあるけれど、後ろめたさも感じられた。
玄関を出た瞬間、サオお姉ちゃんと友太さんが少し離れた路地に立っているのが見えた。
あたしの姿に2人は気が付いていないようだ。
あたしは門の陰に身を隠して2人の様子を見た。
こんなことをしていると趣味が悪いと怒られそうだけれど、今2人の間に入って行くのはヤボと言うものだった。
だって、サオお姉ちゃんは頬をピンク色に染めているし、友太さんは何度も咳払いをして次の言葉を探しているのだ。
これは誰がどう見ても、告白のワンシーンだった。
「サオの妹と俺の弟が同級生だったなんて、ほんとビックリしたよ」
「そうだよね。あたしも、友太の弟と自分の妹がそんな関係だったなんて今まで知らなかった」
2人はそう言い合ってほほ笑んだ後、すぐに黙り込んでしまった。
どうやら会話が長く続かない様子だ。
その理由はあたしにだって理解できた。
2人とも、あと一歩をふみだせずにいるのだ。
そんな2人を見ている間にあたしは気が付いたことがあった。