今、君に伝えたい
俺は、何にも考えられなかった。






ただ、ぼうっと突っ立って 生まれて初めて見る花音を見つめる。




花音は…もしかしたら……




死んじゃったんじゃないかって。






遠くから救急車が来ている。




サイレンの音が、俺の不安を一層かきたてた。







救急車がついて、花音が担架に乗せられていく。




< 103 / 244 >

この作品をシェア

pagetop