今、君に伝えたい
全部すっからかんになくなったと。




俺は、花音の幼なじみじゃなくなってしまってた。




俺は……花音にとって、ただの"他人"になってしまったんだ。




莉乃とのデートが花音の事故の日の次の日だったけど。




花音のことを忘れられるはずもなく。




何をしゃべって、何をして、何を食べたのかもうろ覚えなくらい、俺は空っぽになってしまっていた。




莉乃は一生懸命話を俺に振っていたけれど、




俺はひどいかもしれないけど、冷たい態度をとってしまっていた。




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