今、君に伝えたい
どうでもいい話をしながら、お母さんと病院へ入っていく。




エレベーターで7階まで上がって、少し奥に進んだところにある病室に入って行った。




扉には"鈴木花音"という名前の他に、あと3人の名前が書かれていた。






幼なじみと会いに行くだけなのに、







まるで初対面の偉い人に会いに行くような気分だ。




「花音ちゃん?美江子です」




「あっ、美江子さん。」




カーテンをお母さんが開けると、そこにはいつもと変わらない花音の姿があった。




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