今、君に伝えたい
「えっと……美江子さんの隣にいるのは…?」




「うちの息子の優よ。一応あなたの幼なじみで……」




なんて、お母さんが俺と花音の馴れ初めについて語り出した。




言葉遣いも敬語。




美江子さんだなんて、使ったことなかったのに。




そして…俺を他人を見るかのような目。





まぁ、花音にとっては他人なんだけれど。





「何か欲しいものある?」




「えっと…お水がもうなくて……」




「じゃあちょっと買いに行くわね。二本でいいかしら?」




「はい。すいません」




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