今、君に伝えたい
「……………………」
「そんなの、いきなり言われても困りますよね。」
花音はまた、ははっと悲しそうに笑った。
「でも、知りたい。私は、どんな人間だったのか。」
「忘れてくださ…」
「花音は、」
自分でも、びっくりするくらい 少し大きな声で言ってしまった。
「花音は、バカで」
_______優!!また英語の点数が10点台だったぁぁぁー!__________
「ドジで」
_______また遅刻したやばい!!ごめん優!!_____
「でも、周りの人から愛されていた。」
______優!大会ファイト!応援してるよ!_________
目を閉じると、俺の中のいろんな花音が俺に微笑みかける。
俺が世界一好きな、花音の笑顔。