今、君に伝えたい
枕には、涙を流したのか うっすらシミがついていた。






それを見ると、なぜだか少し胸が苦しくなった。






私がもしかしたら、病んでしまっていたのかも…なんて思ってしまう。






「花音」





扉がガチャリとあき、お母さんが入ってきた。






「明日から学校だし、用意をしときなさい?これ、学校からもらったプリント。目を通しておいたら?」






私はお母さんからプリントをもらい、小さく"ありがとう"と言った。






プリントの上には、【鈴木花音さんへ】と書いてある。






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