今、君に伝えたい

苦渋の決断

＊優side





1日前。





帰ろうと思ってスニーカーを下駄箱から出すと、小さな紙が靴の中に入っているのを見つけた。





ペキペキと何回か折られているそれを開くと、『葉山くんへ』と書かれてある。





「優〜」





花音の足音が近づいてきたから、慌ててそれを制服のポケットにねじ込んだ。








家に帰ってきてから、ポケットにねじ込んだ紙を開いてみると





＂明日の昼休み、体育館裏に絶対来てください。＂





と、今までもらってきた呼び出しのメモでは見たことのないくらい強気な文が書かれていた。