今、君に伝えたい

それから何時間経っただろう。






また私は訳のわからない夢を見ていた。







イヤホンを耳につけて、手にはイヤホンのコードが繋がったスマホがある。







暗闇を歩いてると、急に視界が明るくなって…







はっと思って隣を見ると、トラックがもう間近に来ていた。







トラックの窓からは、驚いた顔の運転手もはっきりと見えた。






あ、ぶつかる。






そう思った瞬間、ジリジリという目覚まし時計の音がうるさくなった。







その瞬間にはトラックも、運転手の顔も幻のように消えていて






その代わりにカーテンの隙間から太陽の光が漏れている、いつもの部屋があった。






また変な夢か。ついてないなぁ、今日は。





むくっと起き上がって、赤色の目覚まし時計の上についている銀のボタンをバコンと叩いた。





「うーんっ」






腕を伸ばして伸びをした。