今、君に伝えたい
なんてぼーっとしてると、向こう側に見覚えがある顔があった。





「優!」





向こう側に、黒色の大きなパーカーを着て、スマホを触っている優がいた。






優は気づいてなかったみたいで、スマホから視線を話して私を見つけると、いつもの笑顔で手を振ってきた。









やっと歩行者用の信号が青になると、優はこっちに向かって歩いてきた。





「勉強はいいの?てか、どこ行くの?」






周りを大人たちがすり抜けていく。






「んー、ちょっとリフレッシュしたくて公園にいくの」






「ふーん……俺もいこっかな」






「別にいいけど」






そして優は来た方を向いて、私と同じ方向に歩き出した。





すると、私たちの正面から3歳くらいの女の子が走ってきた。





< 226 / 244 >

この作品をシェア

pagetop