今、君に伝えたい
「こっち向けって。」





「じゃあ、そういうことだから。」




そう言って逃げようと思った瞬間。





ほっぺを大きな両手が包んだ。





そして、ぐいっと強制的に優の方に向けさせられる。





私のほっぺを包んでいたのは、紛れもなく 大きくて あったかくて 優しい優の手だった。





ほっぺを赤く染めて、私を見つめる目は真剣で。





「なんで泣いてんの」





「…だから、カラコンで…」





「嘘つかない」





「言えない。」





「今日の放課後の用ってなんだ。」





「…委員会。」





「委員会があるなんて今日は聞いてない。」





「…学級の用事頼まれて」





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