今、君に伝えたい
制服の下には、インナーを二枚着ているけれど 制服の上にはコートもなにも羽織っていない。




あてもなく、ただ走った。




後ろを振り返ると、親は追いかけて来なかった。




私のことなんて、どうでもいいと思っているんだろうか。







寒い。



指先が氷のように冷たくて、動きにくい。



走るたびに、白い息が上がっていくのが見える。





私の気持ちも知らないくせに、口突っ込まないでよ!






学校も、勉強も、私の勝手じゃん…!






私の気持ちを親なのに知ろうとしないで






私に勉強ばっか押し付けないでよ。






子供の気持ちを尊重するのが、親の役目じゃないの?






私の声も…聴いてよ…






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