君と星空を
「おはよー」
今日もいつものように志帆と利沙に声をかけた。
でも、返事が返ってこなかった。
「元気なさそうだけど、どうしたの?」
私はちょっと心配になって聞いた。
「それがね………」
利沙が切り出した。
「志帆が昨日、裕斗に告白したの。
そしたら、振られちゃって………。
だから、今、志帆、落ち込んでるの。」
利沙がいつもより低いトーンで話した。
「恋の悩みか~、志帆、でも、まだ、チャンス
あるんじゃない? 諦めないでよ。
応援するからからさ~。」
良い感じの言葉が見つからなくて
変なことを言ってしまった。
「うん、ありがとう。」
利沙が笑顔で返してくれた。
ちょっとほっとして自分の席に戻った。
私が倉田君に告白しても振られて
志帆みたいになっちゃうんだろうなぁ~。
でも、私には倉田君に告白できるほどの
勇気はないよ。