君と星空を
放課後、今日は私達の部活がなかったので
志帆と利沙と一緒に体育館の前で話していた。
体育館の小さな窓から中を覗く。
バスケ部の集団の中に倉田君を見つけて
しばらく、様子を見ていた。
バスケ部の部員たちはシュートの練習をしていた。
もうすぐ、倉田君の番だ。
私は倉田君の足から手の先までじっくりと見ていた。
倉田君の手から離れたボールは
そのまま綺麗にリング入った。
かっこいい。
シュートを決めた倉田君の姿は他の誰よりも輝いていた。
私はその倉田君の姿をしっかりと目に焼き付けた。