君と星空を
今日は私の方が早く終わった。
体育館の裏で隼人を待っていた。
どきどきしながら。
私が体育館の裏に着いて5分ぐらい経った。
「由夏、ごめん。先生の話が長くて」
隼人がそう言いながら走ってきた。
「ううん、大丈夫だよ。」
私は笑顔で答えた。
「帰ろ」
隼人が言った。
「うん」
私は答えた。
そして、二人並んで歩いた。
お互いにお互いのことを聞き合った。
「ねぇ、隼人、隼人は何人兄弟?」
私は一番気になっていたことを聞いてみた。
「二人だよ。高校生のお姉ちゃんがいる。」
「そうなんだ~」
想像してみる隼人に似た女の人を。
きっと綺麗なんだろうな。
「由夏は?」
隼人がこっちを真っ直ぐ見て聞いてきた。
「私もお姉ちゃんがいるよ。」
「一緒だ」
隼人はそう言って笑った。
私も
共通点を見つけられて嬉しくなった。
他にも色んな話をしながら帰った。
「じゃあね、隼人」
「また明日な、由夏」
あっという間に別れ道に来て別れた。
今でも隼人が彼氏ってことが信じられない。
私って幸せものだ。