君と星空を



2年生最後の終業式。


今日は部活がなかったから


教室で志帆と利沙としばらく話したあと、


すぐに教室を出た。




昇降口の所に隼人が立っていた。




「ごめん、隼人」

私は走って隼人のところまで行った。


「俺も今来たところだから大丈夫」


「良かった」



ほんとはもっと待ってたんだろうけど

隼人と帰れるならいいかな。








また、短い通学路を二人並んで歩いた。


「俺、3年になっても、由夏と同じクラスがいい。」


また、隼人に嬉しいこと言われた。


私が思っていたこと。



だから私も言った。


「私も隼人と同じクラスがいいな」



そうだ。神様にお願いしておこう。


"隼人と同じクラスになりますように"




それから、春休みに会う約束をして

別れた。









私は自分の家に着くまで隼人のことをずっと考えていた。


あの綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめられていたことを

思い出して今になって恥ずかしくなってきた。







明日からいよいよ春休みどんなことが待っているんだろう。







早く、隼人に会える日にならないかな。







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