君と星空を
一緒にいること
「おっはよ~隼人」
「由夏、おはよう」
私は毎朝、隼人に声をかける。
隼人の顔をみて、声を聞いて
それだけで一日が頑張れる。
「ねぇ、隼人、今日宿題あった?」
「ほら数学の課題」
「えっ~、そんなの聞いてないよ」
私が言うと
「由夏が聞いてないだけだろ」
隼人はそう言う。
毎日のようにそんな会話を繰り返してる。
「隼人、ノート見せて」
私は隼人にお願いする。
「え~どうしよっかな。」
隼人はいたずらっぽく笑いながらそう言う。
「お願い!隼人、ノート貸して!」
もう一度、私が言うと
「しかたないな。次はちゃんと自分でしてこいよ。」
隼人はそう言ってノートを渡してくれる。
「ありがと」
私はノートを受け取って自分の席に戻った。
自分のノートと隼人のノートを机の上に並べて写す。
これが私の日常になっている。
もう、受験生なんだから
ちゃんと勉強しなきゃいけないんだけど、
なかなかやる気が出なくて
隼人に頼ってばっかりだ。
もうしばらくしたらちゃんと勉強する。
私は勉強が嫌いだ。
何で勉強しなければならないのか。
勉強なんてやる気なしで毎日学校に来ている。
学校に来る目的は隼人に会うこと。
だから、毎日が楽しいんだ。