君と星空を
今日も、また、隼人の部活が終わるのを待っている。
「由夏~、帰ろ」
隼人が走ってきた。
「うん、帰ろ」
いつも通り一緒に並んで歩く。
私にとってこの時間が一日のうちで一番楽しみな
時間だった。
「隼人~、部活どう?」
「そうそう、今度の日曜日、試合なんだ。」
「そうなんだ。私、応援に行ってもいい?」
私は隼人の顔を真っ直ぐ見ながら聞いた。
「いいよ、由夏が来てくれたら嬉しい。」
隼人はちょっと恥ずかしそうな顔をして言った。