君と星空を




次の日、私は落ち込んだまま学校に行った。



いつも、「おはよー由夏」


って声をかけてくれてた隼人の姿はどこにもなく


私はひとりさびしく学校に行った。














「由夏、元気ないけどどうしたの?」



私の異変に気づいた志帆が話しかけたきた。



「そんなに暗い顔して一体、何があったの?」


志帆が私の顔を心配そうにのぞきこんできた。









私はしかたなく重い口を開いた。






「き、昨日、隼人と別れたの」



「え~っ、一緒に夏祭りにも行ったのに?
それまたどうして?」



志帆はとても驚いた様子を見せた。




私は最近の隼人の様子と昨日のことすべて話した。





志帆はうなずいて最後まで聞いてくれた。






「辛かったね、由夏、私でよかったらいつでも力に
なるからね」


志帆はそう言ってくれた。















でも、私はそれからしばらく


沈みこんだままだった。












隼人がいないと寂しくて



寂しくてたまらなかった。

















隼人から別れを告げられたショックから


すぐには立ち直れそうになかった。








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