君と星空を
私はできる限り、隼人に会いに行った。
前よりも痩せて
弱々しくなってしまったけど
静かに眠っている隼人を見つめながら
私は心の中で隼人のことを想った。
隼人、あの優しい笑顔。
いたずらっぽく笑う顔。
真剣な顔。 もう、見れないのかな。
優しい言葉、隼人の優しい声。
もう、聞けないのかな。
あの綺麗な瞳で私を見つめて笑いかけてはくれないのかな。
隼人の声が聞きたいよ。
隼人との笑う顔が見たいよ。
元気な隼人に会いたい。
隼人、私、隼人のこと大好きだなんだからね。
世界で一番、隼人のこと愛してるんだからね。
私は優しくてがんばり屋の隼人が大好きだよ。
隼人のこと信じてるよ。
必死に必死に心の中で隼人に言った。
言葉にしたら泣いちゃうから。
隼人の前では泣かないって決めだんだから。
「由夏ちゃん、いつもありがとね。」
隼人のお母さんが病室にきた。
「由夏ちゃん、昨日、あの子の部屋を掃除してたら
これがでてきたの。
由夏ちゃん宛みたいだったから。
受け取って。」
隼人のお母さんから受け取った封筒。
由夏へ
その封筒には隼人の字でそうかいてあった。
懐かしい隼人の字。
隼人の思いが綴られた手紙を私は読んだ。