君と星空を
しばらく、勉強が忙しくなって
病院に行けない日が続いていた。
家に帰って勉強をして、夕飯を食べていたとき、
私の携帯が鳴った。
隼人のお母さんからだった。
私は急いで電話に出た。
(由夏ちゃん、隼人が息を引き取ったの)
それを聞いて全身の力が抜けるのがわかった。
いかなきゃ。
隼人に会わなきゃ。
私はバスに乗って病院へと急いだ。
病院について隼人の病室に入った。
隼人の命を繋いでいた医療機器が外されていた。
ベットに眠る隼人はとても穏やかで優しい顔をしていた。
「隼人っ………………隼人っ。」
私は泣きながら隼人のそばの駆け寄った。
「隼人っ、…………大好きだよ。大好きだよ隼人。」
私は泣きながら必死に叫んだ。
いつかこんなることは想像していたけど
実際にこうなると、悲しくて悲しくてしかたなかった。
もう、二度と隼人の優しい笑顔を見ることができない。
隼人の優しい声を聞くことができないと思うと
涙が止まらなくなった。
隼人はいつも、私に優しくしてくれた。
いつも、笑顔で、「由夏」
って私の名前を呼ぶ隼人。
私は隼人に何ができたかな。
何をしてやれたのかな。