凍ってしまった王女の心
私が大泣きしている時ずっとネロは、私をぎゅっと抱きしめ背中をさすってくれた。

そして私は、自分の涙を見てあの日の事を思い出した。

「そういえば、ネロとあった日も大雨の日だったね」

「そうだっけ」

「そうだよ。あのときのネロ凄く怪我してて運ぶの大変だったんだから」

「あのときは、本当助かったよ。ありがとうマリーナ」

そう、あの時ネロは、凄く怪我してて放っておけなくて家に連れ帰って看病した。

ネロが目を覚ますと私が心を閉じた時と同じ目をしていて似ていると思った。

同情とかじゃなくて本当にあの頃の私と似ていると
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