ミーアキャット
気持ちよさそうに
目を閉じ猫のようだ
『・・・仕事、受けるの?』
「受けないよ。
美夜以外に俺の曲は
渡さない
そう約束したろう?」
『・・でも、大翔には
それだけの才能がある。』
「俺の才能は美夜の才能が
あってこそ輝くものだ。
美夜が歌わない俺の曲は
何の意味も持たない」
『ッ大翔・・・。』
向きをかえ
俺の首元に抱き着く
「大丈夫だよ、美夜。
俺は美夜を置いて行ったりしないから」
美夜は一人なることを何よりも
怖がる
生まれたからずっと
そばにいた俺を美夜は
離したがらない
母を失った悲しみからなのか
美夜の抱える孤独からなのか
果たしてそれ以外の何かなのか
俺には皆目見当もつかなかったりする
でも美夜が俺を求める限り
俺は美夜のそばにい続ける