ミーアキャット
この選択が俺の一生の
後悔になるなんて
馬鹿な俺は気づくのが遅かった
美夜を置いて一人
先に事務所に向かった俺は
美夜の新曲の打合せをすまし
一息ついた時だった
ぶるぶるっ
また俺の携帯が震える
「?
もしもし美夜?」
電話の相手は美夜
どうかしたのだろうか
「おいバカ大翔!!
美夜が倒れた!!」
「・・・はっ!?」
電話から聞こえた声は
美夜のものじゃなかった
「詳しいことはあとだ!
美夜のやつ窓突き破って
外に落ちたんだ!
今救急車で運ぶっ
お前も急いで来い!!」
「くそっ」
電話を切り事務所を飛び出す
「どうしたんだ!?」
「美夜が学校で怪我を
したらしくて今病院に
運ばれるそうです
今日の仕事はキャンセルで
お願いします」
これでもプロの仕事を任されてる
中途半端なことは
やってはいけない
これが責任だ
美夜の状態がわからない今
ものすごい恐怖のなか
俺はマネージャーに一通り
言ってから町を走り抜けた