ミーアキャット
冷たい言葉に
男は凍る
「わかったら帰れ。
二度と俺たちの間にそのつら
見せんじゃねぇ」
ハヤテは怒りのまなざしを向ける
こいつの美夜へ向ける
気持ちが今回のことを
引き起こした
確かにこいつのせいじゃない
原因があるとすれば美夜が何と言おうと
俺のせいだ
けどそれは単なるスイッチで
偶然の重なり合いで
たまたま押ささった
そんなことわかってる
でもこいつの美夜に向ける目は
最初から気に入らなかった
こいつを許せるほど
俺はいい人間じゃない
「今日のところはこれで失礼するわ。
本当にごめんなさい。
何も知らないくせにあなたたちの
間に割って入ろうとして
そんな大怪我を・・・。」
『もういい。』
「帰ってちょうだい。
美夜はまだ手術してから一日も
経っていないの
部外者は出ていって」
ハヤテと日向ににらまれた二人は
そのまま出ていった
『大翔・・・。』
「うん、大丈夫だよ。
ハヤテ日向、ありがとな」
「当然だろ。」
「気にしないで。」