ミーアキャット
両親は俺にピアノを
買い与えてくれた
俺は水を得た魚のように
毎日曲を作り続けた
美夜にもう一度
もう一度
歌ってほしくて
歌っている彼女は
キラキラ輝いて見えて
何よりも誰よりも美しい
存在だった
彼女を声を聴いた両親も
驚きを隠せないままでいた
美夜は本格的に
歌が好きになり始めていた
美夜は音楽教室に
通うことになった
俺もより多くの曲を
作りたくてたくさんの楽器を
ものにした
けどある日から美夜は
ぱったり音楽教室には
行かなくなった
彼女の歌は悲しみにあふれてた