ミーアキャット
パパも私が一人暮らしを
することになってからは
海外の出張はなるべく避けて
ママを一人にしないようにしていた
私も一週間のうち
一回は必ずママのもとへ帰っていた
ママのあの暖かい料理が
食べたくなって
そんな私をわかっていたかのように
ママはいつもおいしい料理を
作って待っていてくれる
ママが倒れた時も
私の大好きなハンバーグを
作ってくれているときだった
大好きなママ
私はすべてを失ったような感覚だった
そんな私に何を言わず
ただ隣にいてくれた大翔
時間も何もかもわからなくなった
私にただいつも通りそばにいてくれた
私が何かを自分でやりだすまで
ただそばに